転院後3回目の体外受精 ~採卵準備編~
不妊治療開始してから転院、合計7回目の採卵もあえなく失敗。
ただ転院前に比べて微々たるてものではあるものの、手ごたえを
感じているため再々度Kクリニックでの8回目の採卵、体外受精
に踏み切りました。
不妊治療で病院通院後1年5か月経過、自己流妊活開始からちょうど
2年経過時のお話。
採卵までの通院回数
D2、D8、D10、D12の計4回通院して採卵日がD14で決定しました。
D2、D8、D12は通常の血液検査やエコー。D10は注射のみ。
採卵日急遽決定
私は多嚢胞性卵巣気味ということもあってか、いつも排卵時期が
遅く、卵胞も育ちにくい。今回もD8のエコー確認で、医師からは
「まだまだ卵胞が小さいです。今回もまたD16くらいとかに採卵
になりそうですかね~。次の診察はD14とかでも良いかもしれない
ですね~。どうしますか?」とニヤニヤ言われました。
D8の先生は私がすごく苦手としている50代くらいの多少高圧的な
男の先生。「『どうしますか?』ってどういうこと!?笑
診察の日を患者に決めさせるって、どういうこと?
『次はいつ来てください』って言ってほしい!」という気持ちを
抱いて「D14迄に卵胞が大きくなっていてタイミングを逸すること
はないですか?」と聞きました。
すると、「それじゃあD12にしましょう。」と言われ、来院が
決定しました。
なんだか医師側がリスクを取りたくない感じが垣間見えました。
そしてD10の注射日を経て、D12に診察のため通院。
エコーで左の卵胞を確認する。まだまだ小さいのばかり。
まぁ予想通りでした。次に右の卵胞を確認。ちょっと見え辛くて
おなかを押されます。小さい卵胞が見えたな~と思ったら、
突然1個の巨大卵胞が出現!!内診室のカーテンの向こうで、
先生の「あーーー(こんなのあるよー)」という声。
私も画面で他の卵胞とは明らかに大きさの違うモノを見て
「うっ」と思います。
診察室へ移動して、先生から突出して大きい27㎜の卵胞が1つだけ
あることを告げられます。
血液検査でのホルモン値はまだまだ排卵のサインは出ていないものの、主席卵胞の大きさで採卵日を決定するため、卵胞の大きさだけ見ると「翌々日が採卵」となる大きさ。
この時の先生の見立てとして、「この主席卵胞は遺残卵胞(前の周期で残っていたもの)かもしれない。空胞(卵子が入っていない卵胞)の可能性もある。」ということでした。
なので、翌々日に採卵しても「良くて成熟卵が1個」というもの。
しかも、このように卵胞の大きさがバラバラになっているケースは採卵結果が芳しくないらしい。翌々日までに他の小さい卵胞が多少大きくなるとしても、今までの採卵周期実績からして私の卵胞が成熟卵の取れる程には大きくならないことはその時点で予想がつきました。主席卵胞が空胞の可能性もある中、他の卵胞にも期待感が持てない。「あー今回は終わったな。」ってその瞬間思いました。
それであれば、と、質問開始。
私「採卵日を先送りして小さい卵胞を育てることはできないか?」
Dr.「ギリギリの選択肢として、明日再度検査して、排卵リスクは理解してもらった上で採卵日を1日伸ばすことは可能。」
私「その時のデメリットは?」
Dr.「一番大きい主席卵胞を『捨て』て、他の卵胞を育てようというやり方はあるにはある。ただ、排卵リスクの他に、もし主席卵胞だけが排卵した場合に他の小さい卵胞がもうそれ以上育たずしぼむこともある。基本的には主席卵胞の大きさを見て採卵日を決定する。」
というものでした。
これまでの経験則から言って、たぶん他の小さい卵胞が大きくなるにはD12にもゴナール注射を打って、D14に診察してD16に採卵、という流れ。でも今回、D12に注射も打たずだと、採卵日がD14でもD15でも結果に変わりはないと思った。この状態で1日採卵日をズラしたくらいじゃ成熟卵は取れない。
先生にも「もうこれは結果論でしか話せない内容だから、ここで私が悩んでもトマトさんが悩んでも分からないこと。」と言われ、腹をくくって先生の指示通りのD14採卵を決定意思を伝えました。
この日が一番辛かった。
やっても成果が得られないと思っている採卵に時間とお金を費やして、痛みを伴って臨まなければならない。無力感がとまらない。気を抜くと涙が溢れてくる感じがして、それでもなんとか帰宅して、夫に当たり散らすように泣いてしまった。
なんでこんなに上手くいかないんだろう。
あと何回採卵すればいいの?
やだやだやだやだやだやだ―――――――
子どもは明確に欲しい。なのにこうも上手くいかないと、本当に自分は子どもが欲しいのか分からなくなってくる。こうしている間にも歳を取ってしまうこと、高齢で出産して育児が果たしてできるのか、負の感情だらけでどうしようもなく全てを投げ出したくなってしまう。
純粋に子どもは欲しい。でも不妊治療はしたくない。妊娠率は年齢と共に下がる事実。今は不妊治療が一番妊娠に近い気がしている。少しでも早く子供が欲しい。1歳でも若い時に子どもを持ちたい。
今は真っ暗闇の中にいて、距離感もわからないくらい果てしなく遠いところを目指して裸足で歩いている感覚です。一筋の光も見えないし、可能性も全く感じない、妊娠する日なんて想像も妄想もできないくらい未知。
一人で負のオーラを発散しながらしばらくすると少し落ち着いて、結局また切り替えてトライするしかないと冷静さを取り戻します。
採卵日を決めた当日は過去一番と言ってもいいくらい荒れたけど、翌日には落ち着いて、さらに翌日の採卵日に備えました。
もう無になって臨むしかない。万一でも可能性はゼロじゃない。
そう思い込んで採卵日を迎えました。
<前回採卵日決定時のホルモン値>
E2:2103pg/mL
LH:7.8mIU/mL
P4:0.6ng/mL
FSH:6.9mIU/mL
<今回採卵日決定時のホルモン値>
E2:790pg/mL ←ここがだいぶ違う
LH:8.0mIU/mL
P4:0.4ng/mL
FSH:8.8mIU/mL
今回の使用薬剤
・クロミッド9錠(前回比-2)
・ゴナールエフ150×2回(皮下注射)
・ボルタレン座薬3錠
・点鼻薬3プッシュ